「◯◯(地名) 道の駅」「近くの直売所」。初めてのお客様がお店を探すとき、最初に目にするのはホームページよりも、Googleマップや検索結果に出る店舗情報欄——Googleビジネスプロフィールであることが増えました。ここには写真つきのお知らせを無料で投稿できる機能があるのに、登録だけして投稿が何ヶ月も止まっているお店が少なくありません。今回は、この投稿をAIの力を借りて月4本、無理なく作り続ける運用手順を、テンプレ全文つきで紹介します。
なぜ「月4本」なのか
毎日更新は、担当者がひとり二役三役の現場ではまず続きません。かといって月1本だと、ページを開いた人に「最終投稿は1ヶ月前」と見えてしまいます。週1本・月4本なら、いつ見られても直近1週間以内の投稿が並びます。
ここで押さえたいのは、この投稿を見ているのが常連さんではなく「まだ来たことがない人」だという点です。検索でお店を見つけて、行こうかどうか迷っている段階の人。だから投稿の役割は、気の利いた宣伝文であることよりも、「このお店はいま動いている」と伝わることです。更新が止まったプロフィールは、初めての人には「やっているのか少し不安なお店」に見えます。月4本は文章力の勝負ではなく、営業中の合図なのです。
運用手順は5ステップ
- 月初に「ネタ表」を4行埋める。 週替わりの型をあらかじめ固定します。第1週=季節の商品、第2週=営業やサービスのお知らせ、第3週=売り場やつくり手の裏側、第4週=イベントや地域の話題。型を決めておくとネタ切れせず、内容も偏りません。
- ネタを次章のプロンプトに流し込み、AIに下書きさせる。 1本あたり数分です。
- 数字・日付・商品名を、元のメモと指差し確認する。 直したい箇所があれば、口頭で伝えるつもりで修正指示を出します。
- 写真を1枚、自分のスマホで撮って添えて投稿する。 写真だけはAIに任せません。売り場の「今日の実物」が写っていることが、初めての人への何よりの情報です。
- 月末に各投稿の閲覧数をメモして、翌月のネタ表に活かす。
そのまま使えるプロンプト全文
あなたは道の駅の広報担当です。Googleビジネスプロフィールに
載せるお知らせ投稿を1本書いてください。
【今週のネタ】
・枝豆の直売が始まった。朝採りを毎朝9時ごろ店頭に並べる。
8月中旬まで
【店の基本情報】
・新潟県内の道の駅の直売所。営業時間9時〜17時
【守ること】
・150〜300字。あいさつは短く、ネタの内容から先に書く
・読むのは、まだ来たことがないお客様。場所や時間など
初めての人に必要な情報を落とさない
・「絶対」「日本一」など言い切りの宣伝文句は使わない
・ネタにない情報(価格や味の断定など)は書き足さず、
必要なら【要確認】と印をつける
・最後は来店につながる一文で締める
使うときは【今週のネタ】を差し替えるだけです。ネタは文章になっていなくて構いません。「朝採り枝豆はじまった、毎朝9時、8月中旬まで」程度のメモで十分です。
現場でよくある落とし穴3つ
- 全部AIに任せて、毎週同じ調子の文になる。 AIの下書きは整っているぶん、並ぶとどれも同じ顔になります。投稿前に、今朝の売り場で見たことを自分の言葉で1文だけ足してください。「今年は粒が大きめです」のひと言があるだけで、その店の人が書いた投稿になります。
- イベント告知だけになって息切れする。 告知したいことがある週しか書かない運用は、告知がない季節に止まります。4種の型は、告知がなくても書けるようにするための仕組みです。
- 投稿しっぱなしで手応えがわからない。 ビジネスプロフィールでは投稿ごとの閲覧数が管理画面で確認できます。月末に4本分をメモするだけで、どの型が読まれているかが翌月のネタ選びの根拠になります。
なぜ「ネタ表」から始めるのか
この手順をツール選びやプロンプトからではなく「ネタ表」から始めているのには理由があります。投稿が続かない原因は、文章を書く手間よりもネタ切れであることがほとんどだからです。AIは清書の手間をなくしてくれますが、ネタ切れは解決してくれません。それを解決するのが週替わりの型のほうです。
もし月初にネタ表の4行が埋まらなかったら、それは「書くことがない月」なのではなく、第3週の「裏側」のように少し取材が要る型が空いているだけ、ということが多いものです。埋まらない行は、お店がまだお客様に伝えていなかった情報の在りかを教えてくれます。
明日やれる一歩
まず、スマホで自分のお店の名前を検索して、ビジネスプロフィールの最終投稿日を確かめてください。もし何ヶ月も前で止まっていたら、ネタ表の1行目「季節の商品」だけ埋めて、上のプロンプトで1本目を作ってみる。月4本の運用は、その1本の続きにすぎません。