ポスターに使えそうな画像が、AIに頼めば数分で手に入るようになりました。撮影の手間なくPOPやSNS投稿を飾れるのは便利ですが、生成画像には文章とは違う落とし穴があります。世に出す前に確かめたいのは、次の3点です。
画像の間違いは一目で伝わる
文章の誤りは読まれるまで気づかれませんが、画像は一目で伝わり、広まるのも速い。だからこそ公開前のチェックが要ります。
1つ目は顔、つまり肖像権です。AIは実在の人物に似た顔を生成することがあります。本人の許可なく顔を販促に使えないのは生成画像でも同じで、有名人に似ていれば宣伝への無断利用と受け取られかねません。人の顔が入る画像は特に注意が必要です。
2つ目はロゴ、商標です。背景の看板や商品パッケージに、どこかで見たロゴやキャラクターに似たものが紛れ込むことがあります。自分で描いた絵ではないからこそ、隅々まで見る必要があります。
3つ目は盛りすぎ、誇大表現です。実物より鮮やかで立派に描かれた商品画像は、お客様には「写真と違う」としか映りません。
道の駅でありそうな3つの場面
収穫祭のポスター用にAIで「笑顔の家族」を生成したら、スタッフの知人によく似た顔が出てきた。特産のトマトジュースの画像を頼んだら、実物より真っ赤で果肉たっぷりに描かれ、買ったお客様の口コミに「写真と違う」と書かれた。イベント告知イラストの背景に、有名キャラクター風の置物が紛れていた——どれも悪意ゼロで起きます。しかも生成した本人が一番気づきにくいのが、この落とし穴の厄介なところです。
「実物は写真、雰囲気はAI」という分担
現場でおすすめしているのは、チェックと同時に分担を決めてしまうことです。道の駅や6次産業は、実物が手元にある商売です。商品そのものはスマホで撮った実物写真を使い、AI画像は背景や飾り枠、季節のイラストといった雰囲気づくりに回す。この分担なら誇大表現の心配はほぼ消え、お客様が本当に知りたい「実物の姿」も伝わります。AI画像は素材集の代わりではなく、実物写真を引き立てる脇役と考えると、ちょうどいい距離感になります。
明日やれる一歩
これから販促に使う予定のAI生成画像を1枚選び、「顔・ロゴ・盛りすぎ」の3点を声に出して確かめてください。商品画像なら、実物を毎日見ているスタッフに「これ、うちの商品に見える?」と聞くだけで、誇大表現のチェックは終わります。3点を通った画像なら、安心して販促に使えます。